鳳應会 理事向け説明資料 2026.07.17

南小樽病院の
買収について

医療法人社団青優会 南小樽病院(小樽市)を取得するプロジェクトの全体像
🏥 131床の療養病院 💰 自己資金ほぼゼロで取得可能 📈 5年後に年2.8億円のキャッシュ
🏥
南小樽病院とはどんな病院?
🛏
131
病床数
医療療養病床
👥
155
従業員数(名)
看護師・介護士含む
📅
30
開院からの年数
平成8年(1996年)開業
💴
13億
年間収入
令和8年3月期
北海道小樽市にある慢性期(長期療養)専門の病院です。 地元の高齢患者を主に受け入れており、小樽市内では4番目の老人医療専門病院として30年の実績があります。 病院の建物(6階建)と土地(5,366㎡)はすべて法人所有です。 通所リハビリ施設「すまいる」(定員40名)も病院内に併設されています。
なぜ今が買い時なのか? — 3つの理由
1
😰 院長が73歳で後継者ゼロ
大川博樹院長(73歳)が30年間ひとりで経営。後継者が見つかっていません。このまま放置すると廃院になるリスクがあります。
2
📉 4年連続で赤字
コロナの影響もあり、令和5〜8年は4期連続の赤字。累計損失は約2億円。帝国データバンクの信用スコアは42点(D評価)と低迷中です。
3
🏦 銀行も13年間困っている
北洋銀行(小樽中央支店)が2012年から13年間、5.21億円を貸し続けて回収できていません。銀行も「出口」を探しています。
✅ つまり、「売り急いでいる状況」に3者が揃っている
院長・銀行・病院の3者全員が「現状から抜け出したい」と思っています。これは買い手の鳳應会にとって、非常に有利な交渉環境です。
🎭
登場人物は3人
🏨
鳳應会
買い手(私たち)
  • 病院を低コストで取得したい
  • 透析・リハビリで収益を大幅改善したい
  • 自己資金を使わずに取得したい
👨‍⚕️
大川院長(73歳)
現オーナー(売り手)
  • 個人保証5.21億円から解放されたい
  • 後継者問題を解決したい
  • 病院を続けてほしい(廃院は嫌)
🏦
北洋銀行
債権者(お金を貸している)
  • 13年間回収できていない5.21億を整理したい
  • 新規融資10億で利息を稼ぎたい
  • 鳳應会なら信頼できると判断
💰
病院のお金の現状(貸借対照表)
💼 病院が持っているもの(資産)
現金・預金 0.94億円
売掛金(保険請求中) 2.10億円
建物(6階建病院) 4.81億円
土地(5,366㎡) 0.92億円
医療機器・その他 1.63億円
⚠ 院長への貸付金
院長が自分に貸した(事実上回収困難)
2.38億円
資産 合計 12.78億円
🧾 病院が返さないといけないもの(負債)
🏦 銀行借入金(北洋銀行) 5.21億円
買掛金(薬品代など) 0.23億円
未払給与・賞与 0.59億円
その他負債 1.27億円
負債 合計 7.30億円
📊 純資産(資産-負債) 5.49億円
⚠ ポイント:院長への貸付金2.38億を引くと実質純資産は 3.11億円 になります
🤝
買収の仕組み — 何をどうするのか
🏦 MOVE 1 | 銀行への借金を圧縮してもらう
現状の借入金
5.21億円
交渉でカット
▲2.21億円
銀行が損失として処理
鳳應会が引き継ぐ
3.00億円
10年で返済
北洋銀行は2.21億円を諦める代わりに、新規に10億円の融資をして15年間の利息を得ます。銀行側は長期的に見るとプラス3億円になるので、銀行も得をする取引です。
👨‍⚕️ MOVE 2 | 院長に「出ていってもらう」条件
鳳應会が院長にしてあげること
✅ メリット①
個人保証5.21億円を解除
院長がずっと背負っていた重荷がなくなる
✅ メリット②
貸付金2.38億円を返さなくていい
院長が法人から借りている2.38億の返済を免除
✅ メリット③
退出金 0.5億円を支払い
30年間の経営への感謝として
院長が得る経済的メリット合計
院長の純経済メリット
8.09億円
= 5.21億 + 2.38億 + 0.50億
院長に断る理由がない条件
💴 MOVE 3 | 北洋銀行から10億円を新規融資してもらう
🔬
2.35億円
透析センター設置
(機器20台+工事)
🏃
0.80億円
リハビリ設備
増強・改修
👨‍⚕️
0.65億円
院長退出金
+諸費用
🏥
6.20億円
運転資金
(当面の経費)
合計 10億円 → 全額 北洋銀行からの新規融資でカバー
🔑
結局、鳳應会はいくら払うのか?
鳳應会の自己資金(すぐ払う現金)
0円
即時自己資金
(諸費用のみ)
※ 諸費用(弁護士・登記)0.15億円のみ即時支払い。それ以外は全て北洋銀行の融資から支出。
📊 コストの全体像(一覧)
費目 金額 払う相手 お金の出どころ
🏦 銀行への引継ぎ債務 3.00億円 北洋銀行 10年かけて返済(年0.33億)
👨‍⚕️ 院長への退出金 0.50億円 大川院長 北洋10億融資から支払い
🔬 設備投資(透析・リハビリ) 2.35億円 業者 北洋10億融資から支払い
📝 諸費用(弁護士・登記等) 0.15億円 弁護士等 北洋10億融資から支払い
⚠ 院長への貸付2.38億の放棄 2.38億円 (請求しない) 現金は動かない。権利を諦めるコスト
合計(経済的負担) 8.38億円 うち自己資金は実質ゼロ(全て融資から)
❌ 一般的なM&Aだと…
純資産5.49億円に対して
5〜10億円を現金で支払う
✅ 今回のスキームだと…
自己資金は実質ゼロ。
北洋融資だけで全て動く
📈
取得後に病院はどう変わる?
病棟の転換イメージ
現状(赤字)
一般病棟 7対1 | 131床(コスト高)
推定日当点:33,000点
看護師コスト:高い
EBITDA:ほぼゼロ
3年後目標(黒字)
一般10対160床
回復期リハ50床
慢性期21床
推定日当点:42,000〜50,000点
看護師コスト:▲1億円削減
EBITDA:+1.5〜2億円
🔬 透析センターを新設する(必須)
🏥
20台
透析機導入数
👤
40〜60名
目標患者数
📅
週3回
各患者の通院頻度
💴
2.5〜3.1億
年間透析収益(目標)
透析患者は週3回の通院が生命維持に必須。一度来院し始めると離れない安定した収益源です。札幌市内(車で30〜40分)からも送迎サービスで患者を獲得できます。
🚀
5年後にどうなるか(財務計画)
💴
18億
年間収益(5年後)
現状13億→18億へ
📊
3.8億
年間EBITDA
(粗利益)
🏦
1.0億
年間返済額
新規融資+引継ぎ合計
2.8億
返済後の手元
毎年 鳳應会に入るお金
15年間の総収益(事業価値)
2.8億円
年間手元キャッシュ
×
15年
事業継続期間
=
42億円
15年間の総収益
実質取得コストとの比較
42億円
15年間の総収益
6億円
実質取得コスト
=
36億円
鳳應会の純利益(15年)
📝
まとめ — この買収を一言で
1
病院は「ほぼタダ」で手に入る
法人の出資持分(株に相当)の購入価格は約2,000万円程度。株式会社のように数億円で「買う」ものではない。
2
本当のコストは「院長を経済的に解放する条件」
院長の個人保証5.21億解除+貸付2.38億免除+退出金0.5億 = 院長へのメリット8.09億円。これが実質的な「買収費用」。
3
自己資金はゼロ。北洋銀行の融資が全てを動かす
北洋銀行からの新規10億円融資が成立すれば、鳳應会が自分で用意する現金は不要。唯一の関門はこの融資の承認。
4
5年後から年2.8億円が手元に残る
透析センター新設と看護体制転換で収益を大幅改善。返済後の手元キャッシュは年2.8億円。15年で36億円の純利益。
5
3者全員が「YES」と言う構造になっている
院長:8.09億円のメリット。北洋銀行:15年で+3億円の純益。鳳應会:36億円の純利益。誰も断る理由がないスキーム。
このプロジェクトの合言葉
「自己資金ゼロで、
年間2.8億円を生む病院を手に入れる」
北洋銀行の融資承認 = このプロジェクト唯一の関門